火曜日、14日。とてもあたたかい日だった。

1年ちょい前に別れた彼から電話が来た。

2年半、同棲していた人です。

あたしは、もともと彼のモノである鍋を家に置いたままにしていて、それを返して欲しいということだった。


「じゃあ、あとで部屋の前においておくよ」
とあたしが言ったら、

「いや、実は話したいんだよね」
と彼は言う。

「相談したいことがあるんだ。夕方とか、あいてる?」


あたしの彼氏はその時学校に行ってて、いなかったけど、夕方には帰ってくる。
隠れて会うようなことはいやだった。

「電話じゃダメ?それなら今聞けるよ。」

それで1時間ちょい話した。

元彼は、彼女のことで悩んでいた。

コンプレックスのカタマリのような彼女なのだ。

お互いが好きで、付き合ってるということがどういうことなのか、わかってない。

元彼のことをちゃんとみてあげれていない。

とっても難しい。友達からはあんまりよく思われていないコ。

あたしだってそのこのことは嫌いだった。

同棲に嫌われるコと付き合うのはタイヘンだよね。その彼女は異性からも嫌われていた。


元彼は何でそんなコとつきあったんだ???

ってずっとおもってた。

いろんな話を聞けた。

前のあたしなら、そんな出来事に動揺したんだろう。

でも不思議とこころは穏やかで、今の彼を大事にすることを一番に考えた言動ができた。

元彼には、すこしチクッとするのが正直なトコでも、心から、幸せでいて欲しいと思えた。

電話で話していて、相談されていて、彼女の悪口も言わず、元彼のことをよく理解したうえで、たくさんのあたたかい言葉をかけてあげられたと思う。


電話を切って、鍋を届けに言った。

元彼のアパートはものの1分でつく。

2階。

「もうすぐ着くから、下の道路に降りてきて?」


部屋の前まで行ってピンポンすれば済むこと。

でもね、今の彼氏を思うと、
逆の立場だったらって思うと、

道路で渡したほうが、ずっといいって思った。

言わなきゃわからないことだけど
たいしたことじゃないのかもしれないけど

あたしには意味があった。


家に帰って、夕方メールがきた。

「実は鍋は口実だった。
 話したかった。話して気が楽になったし、楽 しかった。ありがとう。」

そんな内容。


大切な人は守るよ。


あたしにはどちらも大切な人だけど


大切な人は守る。


少し成長した自分が嬉しかった。



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